
クレアチンって筋肥大に効果あるの?プロテインだけじゃダメ?
筋肉を成長させるものとして、真っ先に思い浮かぶのはプロテインという人がほとんどだと思います。
確かに、プロテインは筋肉の材料として欠かせない重要なサプリです。
しかし、「もっと早く筋肉を大きくしたい」「筋トレの効果を最大限に引き出したい」と感じている人にとっては、それだけでは物足りないことも。
そんなときにおすすめしたいのが、クレアチンです。
クレアチンは筋肉のエネルギー源を補うことで扱える重量を増やし、筋肥大を加速させることが期待できるサプリメントで、僕自身もクレアチンを摂り始めてから筋トレの質や成果に明らかな変化を感じました。
この記事では、そんなクレアチンの効果・正しい飲み方・おすすめの摂取タイミングをわかりやすく解説します。
「プロテインの次に何を飲むべきか?」と迷っている方は、ぜひ最後までご覧ください。
- クレアチンの基本情報と筋トレとの関係性について
- クレアチンで得られる4つの主な効果
- クレアチンの正しい飲み方と摂取タイミング
- クレアチンの副作用や注意点
この記事を書いている人

クレアチンとは?筋トレとの関係性について

クレアチンは筋トレとどう関係があるの?
筋トレを始めたばかりの人やこれまでサプリメントを摂ってこなかった人にとって、クレアチンはまだあまり馴染みがないかもしれません。
でも実はこのクレアチン、筋肉を大きく成長させたい人にとって“かなり重要”なサプリメントなんです。
クレアチンは筋肉のエネルギー源となる物質の生成をサポートする成分で、特にベンチプレスやスクワットなどの短時間・高強度トレーニングではその恩恵を実感しやすくなります。
ここでは、そんなクレアチンの基本的な働きから筋トレとの深い関係性までわかりやすく解説していきます。

クレアチンはどんな成分?
クレアチンは私たちの体内にもともと存在するアミノ酸の一種で、主に肝臓・腎臓で合成され筋肉に蓄えられています。
牛肉や魚などの動物性食品にも含まれているので、ある程度は食事からも摂取できますが、筋トレなどで体をハードに使う人にとっては食事だけでは十分な量を摂るのが難しいとされています。
そこで役立つのが、クレアチンのサプリメント。
クレアチンをサプリとして摂ることで、筋肉に蓄えられるクレアチンの量を増やすことができ、結果としてトレーニング中のパワーや持久力を高める効果が期待できます。

クレアチンは筋トレを助けてくれる成分!
なぜクレアチンが筋トレに有効なのか?
クレアチンは単なるエネルギー補給にとどまらず、トレーニングの質そのものを高めてくれる存在です。
継続的にクレアチンを摂取すると、いつもより重い重量を扱えたりセット数を増やせたりするようになり、筋肥大や筋力アップに繋がる好循環が生まれます。

筋トレにおいて“刺激の質”と“継続”は最強コンビ!
また、クレアチンには筋細胞に水分を引き込む作用があり、パンプしやすくなる・張りを感じやすくなるといった体感的メリットもあります。
これは「筋肉が成長するための環境」を整えることに繋がり、筋タンパク質の合成や回復の促進にも良い影響を与えるとされています。
つまりクレアチンは、今のパフォーマンスと未来の筋肥大を支える頼れる存在なのです。
クレアチンで得られる4つの主な効果|筋肥大・パフォーマンス向上・疲労回復・脳機能へのアプローチ

クレアチンを飲むとどんな効果があるの?
前項では、クレアチンが筋トレの質を高め、筋肉の成長を支える“頼れる存在”であることを解説しました。
では実際にクレアチンを摂取すると、どんな具体的な効果が得られるのでしょうか?
ここでは、クレアチンがもたらす「筋肥大」「パフォーマンス向上」「パンプ感アップ」「脳機能へのアプローチ」という4つの主なメリットについて紹介していきます。

筋肥大をサポート
クレアチンの代表的な効果のひとつが、筋肉を大きく育てる“筋肥大”のサポートです。
クレアチンには筋細胞の中に水分を引き込む働きがあり、それによって筋肉がふっくらと張ってパンプ感のある見た目になります。
一見すると一時的な変化に思えるかもしれませんが、実はそれだけではありません。
筋細胞が水分でしっかり満たされている状態は、筋肉の成長にとって非常に有利な環境なのです。
水分で満たされた筋肉は代謝が活発になり、筋タンパク質の合成や栄養の吸収もスムーズに進むとされています。

つまり、筋肉が「育ちやすいモード」になるということ!
見た目の変化 + 成長しやすい内部環境、その両方をもたらしてくれるのがクレアチンの大きな魅力です。
筋トレ初心者から上級者まで、筋肥大を狙うすべての人にとって心強い味方となるサプリメントと言えるでしょう。
筋トレ時のパフォーマンス向上
クレアチンが筋トレに役立つ最大の理由、それは筋肉のガス欠を防ぎ、パフォーマンスを底上げしてくれる点にあります。
私たちの体は筋肉を動かすとき、「ATP(アデノシン三リン酸)」という物質をエネルギー源として使っているのですが、このATPはごく少量しか蓄えられておらず、激しいトレーニングですぐに使い切られてしまうのです。
ここで活躍するのがクレアチン。
筋肉内に貯蔵されたクレアチンは「クレアチンリン酸」として存在し、使い切られたATPを素早く再合成してくれます。

これによって、もうひと踏ん張りできるように!
たとえば、ベンチプレスやスクワットで「あと1〜2回粘れる」「いつもより重い重量にチャレンジできる」といった変化が感じられるのは、まさにこの仕組みのおかげ。
クレアチンを摂取することで、短時間・高強度のトレーニングにおけるパフォーマンスが向上し、結果として筋肥大や筋力アップにもつながっていきます。

クレアチンがあれば“あと1〜2回”を頑張れる!
疲労回復を助ける
クレアチンは筋力や筋肥大だけでなく、トレーニング後の疲労回復をサポートする効果も期待できます。
筋トレのような高強度の運動では、筋肉内のエネルギー(ATP)が急速に消費されると同時に乳酸やアンモニアといった疲労物質が蓄積していきます。

この状態が続くと回復に時間がかかり、オーバートレーニングのリスクも。
筋肉に蓄えられたクレアチンはATPの再合成を助け、運動中のエネルギー供給を安定させる働きがあります。
その結果、筋トレ後に落ち込んだ筋肉のコンディションも素早くリカバリーしやすくなるとされています。
そして、クレアチンが運動後の筋損傷や炎症を軽減する可能性があることも注目されています。
実際、2004年の研究(Cooke et al.)では、クレアチンを摂取した被験者は運動後の筋肉損傷の指標(クレアチンキナーゼ:CK)の上昇が抑制されていたことが確認されていて、筋肉の炎症やダメージの軽減に寄与している可能性が示唆されました。

クレアチンは、回復・炎症ケアまで支えてくれる筋トレの相棒!
脳機能にもプラスの影響
クレアチンは筋トレ用サプリというイメージが強いですが、実は脳にも良い影響を与えることが近年の研究で明らかになっています。
脳もATP(エネルギー)を多く消費する臓器のひとつ。
特に集中力や記憶力を使う場面では、脳内のエネルギー状態がパフォーマンスに直結します。
クレアチンを摂取することで脳内のクレアチン濃度が高まり、エネルギー代謝が効率化。
その結果、精神的な疲労感の軽減や、記憶力・思考力の向上が期待できるのです。
実際に、ある研究ではクレアチンを補給した被験者において、短期記憶や反応速度の改善、知的作業中の疲労感軽減といった効果が報告されています。
さらに、こうした効果は睡眠不足時や精神的ストレスが高い状況でより顕著に現れることも示唆されています。
どれを選べばいい?クレアチンの種類と選び方ガイド

どのクレアチンを選べば良いの?
市販されているクレアチンサプリメントにはいくつか種類がありますが、基本的には以下の3タイプを押さえておけば間違いありません。
ここでは、代表的な3種類のクレアチンとそれぞれの特徴について解説します。
クレアチン・モノハイドレート
もっとも基本的、かつ信頼性の高いクレアチンの代表格。
クレアチンに関する研究論文の大半がこのモノハイドレート型をベースにしており、
数十年にわたる臨床研究によって、その効果(筋力アップ・筋肉量の増加・運動パフォーマンス向上)と安全性がしっかりと実証されています。

まさにクレアチンのスタンダード!
価格も手頃で、コスパ重視の人はこれ一択。
クレアチンを初めて試す方も、まずはこのタイプから始めてみるのがおすすめです。
クレアピュア(Creapure®)
ドイツ・アルツケム社が製造する、高純度かつ高品質なモノハイドレートです。
世界中のサプリメントメーカーが採用しており、信頼性の高い原料として広く認知されています。
世界的にも信頼性の高い原料として知られており、不純物の少なさや製造の一貫性にこだわりたい方に最適。
「せっかく継続して摂るなら信頼できるクオリティで」という方には間違いなくおすすめできる選択肢です。

僕が今実際に使っているクレアチンはこちら!
クレアルカリン(Kre-Alkalyn®)
クレアチンのpHを調整することで、胃腸への刺激を抑えるように加工された緩衝型クレアチンです。
通常のモノハイドレートでは胃がムカついたりお腹が緩くなってしまう人でも、クレアルカリンなら不快感なく摂取できる可能性があります。
また、「吸収率が高い」「体内でクレアチニン(老廃物)になりにくい」といったメリットが謳われていますが、現時点ではこれを裏付ける研究は少なく、効果の差については意見が分かれています。
そのため、価格が高めであることも踏まえると、モノハイドレートで胃腸に不調が出た人や体質的に合わなかった人の代替案として検討するのがおすすめです。
クレアチンの正しい飲み方と摂取タイミング

クレアチンはどうやって飲めばいいの?
クレアチンは効果の高いサプリメントですが、「いつ・どのくらい飲めばいいの?」と悩む人も多いはず。
実は、クレアチンの効果を100%引き出すには正しい摂取方法を把握しておくことが重要です。
ここでは、クレアチンの正しい飲み方やタイミング、摂取量の目安などをわかりやすく解説していきます。

クレアチンの摂取量の目安
クレアチンの基本的な摂取量は、1日あたり3〜5gが目安とされています。
この範囲であれば、体内のクレアチン濃度を安定して保ちつつ、効果も科学的に裏付けられています。
- 週4回以上ハードな筋トレをしている方や体重が多めの方 → 1日5g前後
- 筋トレ頻度が少ない方・食事から意識的にクレアチンを摂れている方 → 1日3g程度でもOK
クレアチンは体内に蓄積されるサプリで余分な分は尿として排出されてしまうため、一気にたくさん摂ってもあまり意味はありません。
一定量を継続して摂取することが、筋肉内のクレアチン濃度を高め、筋力・パフォーマンス向上の効果を最大限に引き出すカギになります。

同じ量を毎日コツコツ飲み続けよう!
飲むタイミングはいつがベスト?
結論から言えば、クレアチンはいつ飲んでもOKです。
クレアチンは筋肉内に少しずつ蓄積され、一定の濃度に達することで効果を発揮するサプリメント。
そのため、飲むタイミングよりも毎日一定量を継続して摂ることの方が圧倒的に重要です。
とはいえ、あえてベストタイミングを挙げるとすれば筋トレ直後がおすすめ。

筋トレ後は筋肉が栄養を吸収しやすいゴールデンタイム!
このタイミングを習慣にすると、より効率よくクレアチンを活用できる可能性があります。
クレアチンの効果的な飲み方
クレアチンの吸収効率をさらに高めたいなら、糖質(炭水化物)と一緒に摂取するのが効果的です。
糖質を摂ると血糖値が上昇し、それに伴いインスリンというホルモンが分泌されます。
このインスリンには「筋肉細胞に栄養素を取り込ませる働き」があり、クレアチンもその流れに乗って筋肉内へスムーズに運ばれます。
特に、筋トレ直後は筋肉が栄養を欲している“ゴールデンタイム”。
このタイミングで糖質と一緒にクレアチンを摂ることで、相乗効果が最大限に発揮されるとされています。
そのため、
- 筋トレをした日は、トレーニング後にプロテイン+クレアチン
- 休養日など筋トレをしない日は、食事と一緒にクレアチン
といったルールを決めて、毎日の習慣として取り入れるのが理想的です。

筋トレ後にプロテイン・バナナと一緒に摂るのもおすすめ!
また、クレアチンは水やお好みのドリンクに溶かして飲むのが一般的ですが、やや溶けにくく、時間が経つと沈殿しやすい性質があります。
そのため、溶かしたらすぐに飲むのがポイントです。

僕はビルダー飲み派!
ちなみに僕は、クレアチンを粉のまま口に入れて水で流し込む「ビルダー飲み」をしています。
この方法は手軽で便利ですが、人によってはむせやすかったり、苦みや舌触りが気になったりするかもしれません。
そういう場合は、まずは水やプロテインにしっかり溶かして飲む方法から試してみてください。
ローディングって必要?
クレアチンを摂り始めてから最初の5~7日間だけ、1日あたり20g(5g×4回など)を分けて摂取する「ローディング」という方法があります。
これは、筋肉内のクレアチン濃度を短期間で一気に高めるための方法で、できるだけ早く効果を実感したいという人には有効です。
ただし、ローディングは必須ではありません。
ローディングを行わず1日3〜5gを毎日摂り続けるだけでも、3〜4週間ほどで自然と筋肉がクレアチンで満たされていきます。
そのため、急がない人や胃腸が弱いなど体調に不安がある人はローディングなしでも問題ありません。
クレアチンの副作用や注意点は?水分補給と過剰摂取に注意

クレアチンって副作用とかあるの?
クレアチンは安全性の高いサプリメントとして広く知られていますが、飲み方や体調によっては気をつけたいポイントもあります。
特に水分補給と過剰摂取には注意が必要で、体調不良や筋肉がつったりする原因になることも。
ここでは、クレアチンを安心して効果的に使うための副作用や注意点についてわかりやすく解説していきます。

副作用の症状と可能性について
クレアチンは多くの研究により安全性が高いとされているサプリメントですが、体質や摂取方法によっては軽い副作用を感じることもあります。
ここでは、クレアチンを摂取する際に注意しておきたい副作用と対処法についてわかりやすく解説します。
胃腸の不快感・下痢
クレアチンを一度に多量に摂取すると、胃もたれ・腹痛・下痢などの胃腸トラブルを引き起こすことがあります。
特にローディング(短期間に高用量を摂取する方法)を行う場合、こうした症状が出やすくなる傾向があります。
これは、急激に大量のクレアチンが体内に入ることで消化器官に負担がかかるためと考えられています。
胃腸が弱い方やクレアチン初心者は、1日3〜5gを毎日摂る方法(ローディングなし)から始めるのが安心です。
筋肉の攣り(つり)
クレアチンを摂取していると筋肉が攣りやすくなったと感じる人もいます。
これは、クレアチンが筋肉内に水分を引き込むことで体内の水分量や電解質バランス(ナトリウム・カリウムなど)が変化し、軽度の脱水やミネラル不足を引き起こすことが原因とされています。
特に運動中や就寝中などの水分やミネラルが不足しやすいタイミングではリスクが高まります。
そのため、以下のような対策を意識しましょう。
- クレアチンを摂取する場合は普段より多めの水分補給を意識する
- 夏場や汗を多くかくトレーニング時は、ミネラルを含む飲料を活用する

具体的にどのくらい水分を摂れば良いの?
水分摂取量の目安と水分不足の判断
水分摂取量の目安としては、1日あたり体重1kgにつき約35~50mlの水分を摂取するのが理想とされています。

体重70kgの人であれば、約2.5〜3.5リットルが目標!
運動量や気温・発汗量によって必要な水分は変わるため、以下も参考にしましょう。
- トレーニング前後にコップ1〜2杯の水を追加で摂取
- 喉が渇く前にこまめに飲むことを意識
- 尿の色が濃いときは水分不足のサインなので積極的に水分補給を
こうした工夫によって、筋肉の攣りを予防しながら、クレアチンの効果を最大限に引き出すことができます。
体重増加・体のむくみ
クレアチンは筋肉内に水分を引き込む性質があるため、体内の水分量が増加しやすくなります。
この増加は脂肪ではなく、筋細胞内に蓄えられた水分によるものです。
そのため、筋肉のパンプ感や張り感が増しトレーニング効果を実感しやすくなるというポジティブな側面もあります。
ただし、人によってはむくみや体の重さとしてネガティブに感じることもあります。
気になる場合は、以下の対策を試してみましょう。
- クレアチンの摂取量を少し減らしてみる
- 水分補給のバランスを見直す
- 軽めのジョギングやウォーキングで体内の循環を促進

体調や目的に合わせて摂取量を調整してみてください!
まとめ「筋肥大を加速させるならクレアチンは必須と言っても過言ではない!」
僕自身、クレアチンを摂り始めた当初は水分摂取が不十分で筋肉が攣りやすくなったり、筋肥大がクレアチンの効果なのか確かめるために「途中でやめたらどうなるか?」を試してみたりと、いろいろな経験をしてきました。
だからこそ、クレアチンは僕にとって思い入れの強い、特別なサプリメントのひとつです。
クレアチンはサプリメントの中でも特に効果を実感しやすい、筋トレの成果をしっかりとサポートしてくれる頼もしい存在です。
特に筋トレをしている方や、「プロテイン以外で何か効果的なサプリを取り入れてみたい」と考えている方にはクレアチンをぜひ試してみてほしいと思います。
まずは1ヶ月ほど継続してみると、パフォーマンスや筋肉の張りなど何らかの変化を感じられるはずです。
もちろん、水分補給をしっかり行い、適切な摂取量を守ることが大前提。
そうすれば、クレアチンの力を最大限に引き出せます。
自分の体との相性を確かめながら、ぜひその効果を実際に体感してみてください。